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生活能力

先日、朝食後に食卓の片づけをしていたフウタにさらにキッチン床の掃き掃除を頼んだ。ほうきを持った彼はしみじみ「あのさぁ、こんなに家事をやってる子どもって、世の中にすごく少ないんじゃないかなぁ」と言ってきた。それが不満というわけでもなく、周りの話を聞いてみるとどうやら自分は少数派だと言うことに気がついたので聞いてみた、といったところ。

『フウタ君、それは全く正しい観察だ』と内心思いつつ、「そうかもねぇ。でも、いっぱい練習しないとできるようにならないからねぇ」と返しておいた。とりあえず納得して掃き掃除をするフウタであった。

週末になると小4になった今ですら「上靴を洗う」とか「手伝いを3つする」とかが宿題になってしまうのだから、そりゃフウタ並みに家事をしている小学生は少なかろう。こんな宿題が出たとき、フウタに「宿題は?」と聞くと、「ないよ。だって、上靴を自分で洗うが宿題なんだよ~。僕毎週やってるもん。上靴自分でやってる子ってほとんどいないらしいよ~。」という答えだった。

でも「だからお母さんやってよ」とはならない。「自分の靴なんだから自分で洗うのが当たり前」と返されておしまいになるのがわかっているからか、習慣になっていてさほど苦にもならないのか、詳細は不明。ときどき持ち帰るのを忘れてくるが、臭くなるし病気の元になるからちゃんと持って帰ってきて洗いなさいとしつこく言うのでわざと忘れてくるということはないようだ(きっと母に反論するのが難しいので持ち帰らない方が難儀なんだろう)。

平日の帰宅後は、浴槽を洗ってお湯を溜める、洗濯をする、料理をする、食卓の準備をする、などの仕事を挙げて、3人で好きに分担することが多い。料理をするのが子どもたちに人気が高いので、適当に説明し、多少見本を見せておいてお任せ状態にし、私が風呂を洗っていたりすることが多い。もちろん最初から最後まで任せてOKとは行かないのだが、適当にフォローすればかなり間に合うようになってきた。

食事の後かたづけも、朝晩たいていは子どもたちの仕事である。これも完璧な仕上がりというわけにはいかないが、残ったものを冷蔵庫に片づけ、食器を食器洗い機にセットし、(うまくいけば)テーブルの上を拭く。ゲンゲンはまだまだやっている最中に他に気を取られてなかなか仕事が進まないので、2人でやらせるとフウタがいらつき、「これはゲンゲンの分だからやってね」と分担をさせてしまうことも多いようだ。そして、ゲンゲンが働かないと言ってしょっちゅう怒っている。なかなか後進を指導するのは難しいようで。

部屋の片づけや掃除もそれなりにやっている。床からものをどけて掃除機をかけ、フロアワイパーやほうきをかけ、ゴミを取る。ぞうきんをかける。仕上がりに完璧さを求めなければ、できていると言ってよいだろう。いまから完璧にできるわけがないので、ある程度お任せにして、ときどきチェックを入れて、日常的に練習してもらえばよい。何事も練習しないと身に付かないというのが身にしみているようなので、幸いである。

今夜は、3人で夕食の用意をし、食べ終わったら休憩がてら野球中継を見て、そのあと片づけをしてお風呂を入るというスケジュールを立ててきたので、おまかせして彼らが休憩している間に一番風呂に入った。気持ちがよかった。

私自身は、食卓が片づかないままに休憩できない質で、ついごちそうさまといいつつ片づけに入ってしまうのだが、子どもたちは食後はゆっくり休憩してから仕事にかかりたいらしい。おそらく同じことをするにも彼らに取ってはかけるエネルギーが私より多いから、食後すぐにそんなエネルギーを使うことはしたくないのだろう。

ということで、私の精神衛生と子どもたちの希望をかなえるのに、先に風呂という選択肢になったのだった。ちなみに、息子が2人なので、私はずいぶん前から彼らと一緒に入浴はしていない。基本的に息子たちは2人ではいるのがもうここ2年以上の日常である。

子どもたちの立てるスケジュールは、たいていのびのびになって押してしまうのだが、これも見通しを立てて実行するという練習なので、まあ何度もやって痛い目を見てもらおう。今日も予定より10分くらい押したので、読書タイムが減ってしまったのだったけれど。

こんな日常を積み重ねて、フウタにもゲンゲンにも生活能力をしっかりつけていって欲しいと思う。

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Comments

なんてすばらしいんでしょう!!
我が家の新1年生はとりあえず上履き洗いはやる気なので
第一歩、といったところでしょうか。
今日も上履き持って帰ってきました。さあ頑張ってもらい
ましょうー。

Posted by: こめじ | May 12, 2006 06:57 PM

おお、がんばれ~

自分でやることを重視するときは出来映えに目をつむること、
品質を上げたいときは、一緒に取り組んでコツを伝授し見本を見せてあげること、
いずれにせよ決してスピードを求めないこと、でしょうか。

Posted by: せんり | May 12, 2006 07:15 PM

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