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転職理由

なぜ、いま転職しようとするのか。

現職への不満がそのキッカケであり(「なぜ今か」)、その裏には潜在的な転職理由があると言われる。転職の際には、両者を解消するように目的を定めて活動するのが肝要だ。

私の場合、キッカケとなった現職への不満は、端的に言えば「特許明細書を書くのに飽きた」ということだろう。3年くらい前にも、この不満が浮上してきたのだが、その頃、事務所内のシステムを整えるとか、後進の指導をするとかいった管理業務の比重が増え、それならもう少しとどまってもいいかと思ったのだ。だが、管理業務に注力していたら、あるとき所長に、売上が停滞しているので、「指導量を減らしていいからもっと件数をこなしてください」とはっきり言われてしまい、すっかり嫌気がさしてしまった。このまま事務所にいたら、ずっと先まで10年一日のごとくひたすら好きでもない明細書書きをし続けなくてはならないのだ。ノルマに追われて。

(「明細書を書くのが好きじゃない」というと、大抵の業界人は驚いて「なんで特許事務所で弁理士なんてやってるんです?」と言う。いやだって、国内出願業務は弁理士のコメだって誰かが言ってたように、根幹を経験しなくては大言壮語を吐くのはまずいでしょう。実際書くことで得られたことも多いと思うし。)

潜在的な転職理由としては、今自分のしている仕事の事業の中での位置づけが不明であることに対する不満が挙げられる。大企業からの受注は受けた仕事を出願の形にして納品することだけが求められる。その会社の特許戦略やら事業戦略などは知らされない。中小企業であれば、本来そのあたりを見据えて助言の上出願すべきなのだろうが、依頼してくる会社も対応するこちらもそんな理想的な形にはほど遠い。顧問になってもっと会社の中に入り込んでいくべきだという議論はしょっちゅうされるけれども、そういう形を模索している余裕もなく大企業からの受注件数の波に飲み込まれているのが現実だ。

これを解決する1つの方策が、コンサル業務の比率を増やしていくことで、その方向に舵を切ろうかとも思ったのだが、よく考えれば、なにも代理人として外からかかわる難しさを嘆くよりも、当事者になってしまった方がよい。私は会社組織が嫌で外に出たわけではない。色々な会社の仕事をしたいという欲求があるわけでもない。今の自由度は気に入っているが、それが最も重視する点というわけでもない(ここ数年は、ゲンゲンがまだ保育園児だったから、ここを重視してあえて企業は考えてこなかったのだが)。ならば、企業に入った方がよいではないか。

だから、転職によって実現したいのは、当事者になること。事業の中での知財保護・活用を戦略的に考える仕事をすること。

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