買ってしまった
弦を取り替えたときは、しばらくこの楽器で頑張ってみようなどと殊勝なことを考えていたのだが。
毛替えと調整に楽器店に持ち込んだら、ネックが下がっている(ずれた状態でくっついてしまったらしい)とか、かなりあちこちひどい状態だった。そのせいで、音程がずれやすくなっていて、鳴りにくくもなっていたよう。どんどん下手になっていく気がしていたのは私の練習不足のせいだけでもなかったようで。
修理するにしても一度板を剥がして、という大がかりなものになるので、金額も張るし、そこまでこの楽器にかける必要があるかどうかと言外に言われ、さらっと「今、いい楽器が入ってるんですよ。ごらんになりますか?」
出されたのは、ストラディバリウスをモデルに作られたタイプの新しいもの。スイスのメーカーで、値段の割によく鳴るし、店員さんによると、よく研究して作り込まれているということらしい。また、ヴィオラはバイオリンに比べて市場に出てくる数が少なく、この状態のいいものがまた今後も継続して作られる保証はないという(商売うまいなぁ)。
ヴィオラは、楽器のサイズが色々あり、私は小柄なのでかなり小ぶりの楽器を使っている。新しい楽器を求めるときにまず気になるのはその点。大きすぎては疲れるし、手の大きさの関係で音が取れないところが出てきてしまうからだ。その点、この楽器は今の楽器よりも多少小さいくらいで、私としては嬉しいところ。弾かせてもらうと、楽に音が出るし、明るくて深みのあるいい音だ。ここでこれに会えたのも何かの縁ではないか、と思わせるものがあり、15分ほどで決意して買ってしまった。
話はここで終わらず、楽器をグレードアップすると、当然弓も相応のものに替えたくなる。一応、楽器と弓とで予算はこのくらいと目論んでいた枠内で楽器がかなりお値打ちに替えたということもあり、弓はさらによいものが買えますよとけしかけられて、ご購入。。。
しかし、今までの楽器と弓で、かなり力を入れて弾く癖がついてしまっているらしく、しばらく本当に力を抜いて練習するようにした方がいいですよと助言された。確かに、家に帰って曲を弾いてみると、全く右手に力を入れなくてもしっかりした音が出るのでびっくり。これは練習にも気合いが入りそうだ。練習したらそれだけ返ってくる感じがする。
ということで、新しい楽器と新しい弓を新しいケースに入れて浮かれて持ち帰ってきました。気がつくと6時を大きく回っており、どうやってもお迎えに間に合わない(--;)。ごめんなさい>学童
ちなみに、古い方の楽器は、下取りできるような代物ではないとのことで、しばらく我が家にとどまることになりそう。ビオラを始めてみたい方、お譲りします。大人から始めるには向いた楽器だと思います。
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