コーチングの感想

 6回のコーチングセッションを終えて、仕事にモチベーションが戻り、迷いが無くなった。話を聞いてもらい、自分にはない視点の示唆を受け、それについて考える。とても有効だったと思う。具体的に、良かったと感じたのは次のような点。

・自分が問題と感じている点について、集中して話を聞いてもらうことができる。
・ただ自分から話すだけではなく、考えさせる、話を引き出す質問がされるので、思っていなかった視点から考える機会がもてる。
・定期的にセッションが組まれるので、次のセッションまで集中して考えて、それなりに結論を出そうという意識が働く。

 なんにしても、日々生活をしていると、なんだか問題だと漠然と思っていても、集中してそれに向き合う時間が取れないことが多い。しばらく考えていても、中断されたり、自分の中でジャンプして結論を出してしまったり、堂々巡りになったり。中断が長引けば、なんとなく日々の生活に埋もれてしまい、問題意識自体が遠のいたり、悪くすればどんどん悪化の一途をたどることになる。

 コーチングを受けるということは、コーチに自分につきあって時間を取ってもらうことで、問題を見つめる時間、その解決に向けて考える時間をとるきっかけを与えてもらうことができる。

 以上のような感想をもったと最後のセッションでコーチに話したら、「それでは、今後はブログがそのような役割を持つことになりますね」と言われた。おっしゃるとおりで、毎日しっかり考えてブログを更新しようと思うと、むりやりでも自分と向き合う時間を取るようになるし、考えるようにもなる。このようなきっかけが必要だということに気づかせてもらって感謝している。

 ところで、そもそもなぜコーチングを受けることにしたのか。私の場合、仕事のモチベーションが上がらないという問題は、しばしば浮上していたものの、それほど危機感を持っていたわけではない。それなりに過ごしていたし、今すぐ解決しないとたまらないというほどにはなっていなかったと思う。コーチングについての予備知識もほとんど無かったと言ってよい。

 そんな中でコーチングを受けることになったのは、コーチが開いているコーチングに関するブログで、クライアントの募集がかかったからだ。コーチのブログは、たまたま別の件でのリンク(たぶんフランクリンプランナーの関連だったと思う)からたどり着き、定期的に購読していた。フランクリンプランナーについても、7つの習慣についても、マインドマップについても書かれた記事に共感する部分や参考になる部分が多く、注目していた。また、クライアントを女性のキャリア・マネジメントに絞るという記事があり、その直後にクライアント募集とあったので、漠然と問題意識があった状態でも、資料取り寄せに進んだわけだ。

 送ってもらった資料を読んでも、やっぱりどうもコーチングのイメージが湧かず、しばらく放置していたところ、コーチからメールをもらい、お試しセッション(無料)のお誘いを頂いたので、ものは試しとやってみて、電話の感じから、これならやってみてもよいかもと思って、本格的に申し込みをした。メールの感じに好感が持てたこと、ブログやサイトに書かれている記事から、お会いしたことがなくても人となりがぼんやり理解できたこと、などが決め手になったように思う。コーチングを開始してからも、電話のセッションだけでなく、メールでフォローしてもらったり、私のブログを読んで感想を頂いたり、話すより書く方が得意なタイプの私としては、非常に相性のよいコーチだったと思う。7つの習慣やプランナーの話などもすぐに話が通じてやりやすかった。

 というわけで、自分だけですっぱり解決できない悩みを抱えている方、コーチングを受けてみるのも一つの手だてとしてお勧めです。

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最後のコーチングセッション

 コーチングのコースが終了した。私が受けていたコースは、1ヶ月2回、3ヶ月の合計6回でなるものだが、途中何度か日程の変更をしたためもあり、4ヶ月かかって終了。ちなみに、9/29、10/22、11/12、12/10、1/7、1/28の6回である。セッション毎に次回の予定を立てるのだが、宿題を考える時間と日常生活のペースを考えると、大体3週間に1回のペースになった。

 最後のセッションでは、これまでのセッションのおさらいと、今後への見通しを立てた。

 もともと、コーチングを始めた問題意識は「仕事のモチベーションがあがらない」ということだった。セッションは、現状の整理に3回、次のステップの立案に2回、そして、今回のまとめが1回で合計6回となった。

 現状整理3回のうち、初回については、何が問題だと感じているのかをはき出していき、その現状を整理するのに、キャリアの棚卸しが必要だということが結論だった。この結論を受けて、自分の職務経歴書をまとめようと思い、ついでにキャリアに関して色々思うところもあったので、キャリア関係本を読みあさった。その結果、2回目のセッションには職務経歴書を書き下ろすことが間に合わず、現在棚卸しの最中なんですが、という話をし、では、その中でモチベーションが高かったのは?と問われてさらに考えることとなった。そして、モチベーションが高かったのは、仕事の内容にかかわらず、その仕組み作り、システム作りをしていたときだという結論になる。

 一方、セッションを重ねる毎に、自分の価値観も見直していくこととなり、自分にとって、何よりもまず「ライフワークバランス」が重要だと言うことに気づく。バランスを保つ上では、現在の職場環境はとても良いので、この中では自分のやりたいこと、モチベーションが上がる仕事=第二領域の仕事は無いのかと考える。このあたりを考え出したのが、4回目のセッションだろうか。

 第二領域の仕事を考えるには、事務所の経営計画にもっと関わらなくては難しい。ということで、所長とその手の話をする機会を増やすこと、自分がその中でできることを提案することなどを次のステップとして考えていった。人の採用計画の実施時期とも重なって、新しい試みをしたり、話をしたりする機会が増え、おもしろさも増した。結論としては、事務所の仕事の中でもまだまだおもしろい仕事ができそうだというところだったろうか。

 具体的な目標に落とし込まないと、何となくまた日々が過ぎてしまうので、最終セッションの後半は、仕事上の目標をどこに置くかについても考えていった。そこで、ざっくり打ち出したのは、「2008年に仕組みを軌道に乗せる」ということ。具体的には、
 (1)誰がやっても同じ品質のアウトプットを提供できる仕組みを作る
 (2)そのための仕組み作りに2年 これはマインドマップで案だしと整理
 (3)ブラッシュアップに1年
 (4)以上を実現するために、プレイヤの比率を下げ、マネジメントの割合を増やす

 さて、まずはマインドマップで具体的なことの案だしをしていかなくては。

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コーチングセッション5回目

 今日は、今年初めての囲碁教室の日。子どもたちをPさんが送っていって、静かになった家の中で、10時15分からコーチに電話をしてセッション開始。ここ数回は、セッションの時間帯を土曜日のこの時間に固定している。子どもたちが家にいなくて最も落ち着く時間帯だ。

 さて、今受けているコーチングのタイプは1ヶ月2回(1回30分)の3ヶ月単位なので、そろそろゴールが見えてきたいところである。また、新年を迎えたこともあり、今日のお題は、「2006年はどんな年にしたいですか」。ここで、2006年の「目標」と問われてしまうと、なにか頑張る設定を考えないと行けない気持ちになってしまうのだが、どんな年にしたいかということなら考えやすい。問いの建て方は重要だな、と思う。

 私の2006年は、バランスのとれた1年にしたい。コーチングを通じて、ワークライフバランスが自分にとって最重要ということがはっきりしたので、これを1年を通じてしっかり意識して、ぶれないようにするようにしたい。わざわざそう掲げるということは、これまで意識していなかったために、忙しくなってくると何を優先したらいいのかわからなくなってしまったり、自分が抱えている複数の役割から発生するイベントが集中した場合に取捨選択できなくて全部参加してしまい、自分や子どもにしわ寄せがいったりすることを繰り返し、後悔することが多かったということだ。

 バランスが取れた状態を目指すためには、それぞれの役割ごとに、目指したい状態がある。まだどれもぼんやりしているが、追々考えていくつもり。その考える時間をとるためにも毎日のブログの更新が大きな意味を持つ。

 仕事の面では、コーチが推薦していた「売上2億円の会社を10億円にする方法」に載っていたように、仕事が人に着いている状態から、しくみづくりをしていきたい。新人も3人入ったことだし、暗黙知を形式知にしていく。経験が少ない人の手助けができるツールを用意すること。そして、所長の時間と意識を生の仕事から仕組みの方へ振り向けるようにすること。私自身の総時間の2割をしっかりそのために使うこと。

 具体的にどんなことをしていくのかは、その2割の時間を使って詰めていこう。

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2006年を迎えて

 年が変わって、今年の目標を考えようという余裕がようやくできたのが、1月4日の夜。1/5提出期限だった仕事をなんとか4日に出勤して仕上げて送付し、帰宅したときのことだ。じっくり腰を据えて考えようと思っていたのに、思っていた以上に心身共に疲れていたらしく(スキー場で持ち込み仕事もしつつしっかりスキーもしてリフレッシュはしたのだが)、風呂で溺れそうになり、とても考える余力がなく就寝。

 5日は事務所の仕事始めで、新人2人を迎え、導入教育。クライアントも仕事始めで、来週以降の面談の資料がどっさり届き、その仕分けと年末やり残した資料整理に追われて一日が終了。今日こそはじっくり目標と取り組もう、フランクリンプランナーの新しく買ったスターターパックも記入しよう、と思っていたのに、やっぱりぐったりして就寝。(入力中に「博士が愛した数式」を読んで湯当たりしたせいかも)

 朝夕の通勤時につらつら考えていたのは、雨以外は毎日自転車通勤をすることを中心に、体力・免疫力のアップを図ること。考えをまとめたり、振り返るために、毎日ブログを更新すること。仕事の目標はもう少し詳細に詰めること。しかし、ブログの更新という目標を書く予定のエントリーが何日もできないというお粗末な数日だった。

 コーチング4回の道のりもまとめるはずだったのに、時間切れで明日5回目のセッションを迎える。ちゃんとまとめておかないと、次回までの宿題もなんだか怪しくなってしまうというのは前回までに嫌というほど経験済みなのに。コーチと話している間は非常にテンションも高くなるし、充実しているのだが、復習しておかないと、時間がたつほどに記憶が曖昧になり、何を話したのか、次回までに何をすべきだったのかさっぱりわからなくなってしまうのだ。初回、2回目は気持ちが切迫していたこともあり、いろいろ考えてまとめることに必死になっていたのだが、その後気持ちが落ち着いてきて、前向きになってきたので、なんだかそれである程度満足してしまい、そこでとどまっている気がする。そこへもってきて、とどめに最近の仕事量なので、どうにも手が回らない。

 やはりブログの毎日更新を今年の一番の目標にした方が良さそうだ。

 明日から頑張ります。

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繁忙期

私の勤務している特許事務所の最も忙しい時期は、主なクライアントの年度末である3月、次に忙しいのが今、師走である。年度末は予算とノルマの関係でどうしても3月中に出願をと言われるので、期限が延ばせない上にノルマ消化で通常より依頼件数が多くなるためである。しかし、年末のこの時期がなぜ通常より忙しくなるのかは不明。年末年始の休暇に入る前に担当者が片づけてしまいたいために、期限を前倒ししたりするせいなのか、特に依頼件数が通常月より多くなるはっきりとした傾向があるとは思えないのだが、たいてい毎年仕事が混んでいる。

今年に限って言えば、11月頃からどのクライアントも依頼件数が増加していて事務所としての対応キャパいっぱいいっぱい。それに押されるように新人の採用を決めたという事情もある。年末という特殊要因でなく、今後も依頼件数が増加したまま推移すると考えると、繁忙期が一年中になってしまい、3月を考えるのが恐ろしい。ともあれ、1月からは新人が3人増えるので、そちらの教育をしつつ、早く戦力になってもらうのを期待しよう。

さて、私自身の仕事の状況は、といえば、この12/23-25の三連休もほとんど仕事三昧。1月に発表されるために出願期限死守という案件のクライアントへの原稿提出期限が年初仕事始めの1/5に設定されており、いま前倒しして働かないと、年末年始の方が仕事三昧になってしまうという悲しい状況である。スキー場の宿を予約してあるにもかかわらず、だ。

現在の進行状況をチェックすると、今日しっかり頑張って、仕事納めの12/28も残業し、休みに入っているはずの12/29も一日働けば、なんとか間に合うのではないかというお寒いレベル。ぜひ、12/30には志賀高原に出発したいものである。しかし、ゲンゲンはここ10日ばかり風邪が治りきらず体調不良、Pさんも疲れから風邪の引き始めのような状態。みんな、スキー場で寝込まないようにしなくては。

ところで、こんな風に仕事がたてこんでくると、精神的に辛くなって、体力も落ちてくるし、妙な時間にカロリーの高いものが食べたくなったり、運動をするパワーがなくなったり、どうにも仕方なく仕事をやっつけてる状態でモチベーションが下がりがちだったのだが、今回は、自分にとっての重要なもの(ライフ・ワークバランス)が見えているせいか、割合自分の状況を客観視してモチベーションをキープできているように思う。

昨日はちゃんと運動しつつ仕事をしたし、先週来2度の大雪で自転車に乗れていなかったのだが、今朝は久しぶりに自転車通勤ができた。やはり自転車に乗ると体調がよい。900Kmの大台に載ったので、もうじき1000KM。

こんな風に厳しい時期を乗り越えられる(まだ超えてないけど)のも、コーチングの成果だと思う。コーチングは4回のセッションを終えたところで、やっているうちに方向が変わってきておもしろいことになっているので、ちゃんとまとめておこうと思っているのだが、まだちょっとまとまった時間がとれないので、できれば冬休みにまとめようと思っている。そのまえに、仕事だ・・・。

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On the Bike

ここのところウィークデイは晴天が多いので、ほぼ毎日自転車通勤できて調子がよい。

私の場合、通勤時間は、片道20~30分程度。この間何をしているかというと、車上で読書は無理なので、(1)聴く、(2)考える のどちらかになる。

(1)聴く
 ipod miniにAudibleからダウンロードしたAudiobookを入れている。しばらくの間、1ヶ月に1冊の本と1ヶ月分の雑誌購読ができるBasic Listenerを契約していたが、雑誌の購読(NYTimesやWallStreetJournal)だと、毎日40~50分のニュースが押し寄せてくるので、通勤時に「聴く」に追われることになってしまい、考える時間がとれなくて今ひとつだった。今月に入って、月に本2冊というPremium Listnerに切り替えた。月に2冊分ちゃんと読めるのかどうかはやってみないと分からないが、ニュースのように鮮度が落ちるということはないので、出張時などの時間がまとめてとれるときにも対応できそうだ。

 コーチングで7つの習慣の話が出たり、フランクリン・プランナーの新しいリフィルを買ったりしていたので、もう一度7つの習慣を読み返したくなり、以前からカートに入れていた非圧縮版のAudiobookを購入、ぼちぼち聴いている昨今である。コヴィー博士の声は、聴いていると落ち着くし、何度も読んだり聞いたりしているので、真剣に聴かなくてもなんとかなるので気楽に聴くようにしている。

(2)考える
 体が何か作業をしていて頭が空いている状態は、なにかを集中して考えるのにちょうどいい。洗濯物を畳むとか、アイロンをかけるとか、掃除系の家事はこの状態が多い。料理は考えることが多いので余り向かないが。

 で、自転車に乗っているときもちょうどこの状態になるので、なにかまとめて考えたいときは、ヘッドフォンをつけるのをやめて、テーマを決めて考えながらペダルを漕いでいる。最近は、コーチングの宿題や、コーチングセッションで話題になったことをあらためてつらつら考えていることが多い。ブログに書くネタを膨らませていることもある。

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モチベーション

延々と職務経歴書を書いたが、これは、前回のコーチングセッションまでの宿題だった。コーチに、ざっくり職務経歴を振り返り、キャリアの棚卸し作業をしたと言うと、「それでは、その中でモチベーションが高かったのはどんなときですか?」と聞かれた。

棚卸し作業中は、どの仕事をしていたときが楽しかったか、どの仕事を達成したときに成長を感じたか、どの仕事が「節目」だったか、等を考えていたのだが、どうも「この仕事がそうだ」というぴったり来るものがなくて、混沌としてしまっていた。

棚卸し作業を通じて自分でわかったのは、「どうやら私は技術法務で元々やっていた仕事が好きで、それに戻りたいというわけではなさそうだ」というなんだか笑えない結論だった。コーチにそういったら、「それがわかっただけでも棚卸しをした甲斐があったじゃないですか」と言われた。確かに、『昔の芝は青かった』(?)状態で、それを求めて転職し、してみてから「これは求めていたものではない」とわかるよりはずっとマシである。

で、自分で棚卸しをしている間、モチベーションについて考えることを全くしていなかったので、予想外でしばらく答えに窮してしまったのだが、業務Aで業務システムの改善をしたときとか、契約書の管理データベースを作ったときとか、が高かったような気がすると答えた。

今再度考えてみると、この他にも、業務Aの発展でライセンス契約自体の担当になったり、さらに広がって技術法務全般を取り扱うことができるようになったときには、かなりモチベーションが上がったように思う。ただ、これらは当初「仕事の幅が広がった」という理由でモチベーションが向上したということで、だんだん落ちては来るのだが。しかし、新しい業務を始めたとき、自分で幅が広がったと評価できる仕事を始めたときは必ずモチベーションが上がるかと言われるとそうでもなく、幅を広げるためにはした方がいい仕事だが内容に必ずしも興味が持てない場合は、ほかにモチベーションを上げる要素を見つけてくる必要があり、なんだか「修行」の様相を呈していたように思う。

コーチには、他にも、仕事の種類として、人に感謝されることが好きか(モチベーションが上がるか)、とか、問題を解決するのが好きか、とか、一人で仕事をするのとチームでするのとどちらが好きかとか、を問われた。

以前に書いたように、静まりかえった事務所の中で一人でひたすら仕事をするのはあまり好きではない。が、しっかりチームを組んでプロジェクトを遂行するタイプの仕事をした経験がないので、それが好きなのか得意なのかの評価は難しい。

クライアントに相談されて、それが自分の手の届きそうな問題であれば、回答するのはうれしいし、その結果感謝されるのも嬉しい。が、相当チャレンジングで、自分の手に余るかもしれない印象の問題の場合、手応えを感じて張り切るというよりも、直感的に引いてしまうことが多い気がする。きっと、問題解決自身に惹かれているわけではないのだろう。

人に感謝されることが好きで、それを得たいがために仕事をしているかどうかは、自分の仕事はクライアントサービスであり、支援をすることが仕事なので、自分の本質として支援すること自体が好きなのかと思っていたのだが、キャリアを振り返ってみて、どうも少し違うような気がしてきた。

例えば、業務システムの改善をしたときとか、契約書の管理データベースを作ったときとかは、自分以外のいろいろな人に利点があり、完成したときにはずいぶん感謝もされたが、だから嬉しかったというよりも、業務を進める上で、こんな手順でやった方がよいとか、こういうツールがあったら便利だとか、ミスが少なくなるとか、生産性が上がるだろうとか、目的を達成するための理想的な形態というものを考え、それを具体的なシステムに落とし込んで実現するということ自体が好きなのであって、その完成によって利用者に感謝されるかどうかはモチベーションの高い低いに全く影響がない。

そういえば、働きながらおいしくて栄養のある食事を毎日作って食べるにはどういう方法がいいか、とか、子どもたちが自立できる家事能力を身につけるにはどうやったらいいか、とか、方法論を考えるのは生活の中でも好きだった。ここで問題は、仕事の場合、方法を考えておけば、実行するのは他の人に任せることができてシステムとして成功することが多いのだが、生活の場合、実行者も自分なので面倒になって続かないことが多いことだ(苦笑)。私が好きなのは、方法を考えてシステムを組むことであって、そのできあがったシステム通りに実行するのは苦手なのであった。

ちなみに、現在の事務所でも、管理システムを、よりよく使いやすく事務所全体のアウトプットの質を上げるのに役立つように、システムの入れ替えに伴っていろいろ作業中である。方法を考えて、概略の構成を作ると、実行者レベルのフィードバックが上がってきてさらに改善作業ができ、実施は事務担当者に任せることができるという理想的な状態で、実のところこの管理システム関連の仕事をしているときが一番モチベーションが高くて集中できているかもしれない。しかし、これは売り上げに直結しない、私の業務範囲としては特に期待されていない種類の仕事(明示の評価もない)なのであった。

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5つの強み

前回のセッションでコーチに紹介されて、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」という本を購入した。この本についてくるIDを使うと、STRENGTHSFINDERというサイトにアクセスし、180個の質問に答えることで、自分の強みになりうる5つの資質を特定することができる。


早速やってみた結果、私の上位5位までの特徴的な資質は、以下の通りとなった。

1.INPUT/収集心
 知りたがり屋、形のあるもの・ないもの(情報など)を収集する、好奇心が旺盛

2.LEARNER/学習欲
 学ぶことが大好き、学ぶ「プロセス」に心を惹かれる
 何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられる
 最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる

3.HARMONY/調和性
 衝突や摩擦から得るものはないと考える、人を対立から遠ざけて調和に向かわせようとする

4.INTELLECTION/内省
 考えることが好き、何に集中しているかは、他の強みによる
 独りの時間を楽しむ類の人

5.ACHIEVER/達成欲
 何かを成し遂げたいという恒常的な欲求、一日が終わるまでに何か具体的ことを成し遂げなければならない、次から次へと行動に駆り立てる


 学習欲が強いというのは自覚があるし、コーチングセッションでの話からも「学習欲」が上位に出てくるだろうとは予想していたが、他の点についてもいわれてみればなるほど。

1.INPUT/収集心
 物欲が薄いので、ものの収集癖はないが、情報を集めるのは大好き。昔から辞書や百科事典に惹きつけられ、買い込んだ辞書は数知れず。情報伝達系の本もおもしろそうとか役に立ちそうとか思うとすぐに買ってしまう。
 インターネットが発達してからは、検索するのも好きで得意。たいていの場合知りたい情報にたどり着ける自信がある。そういえば、会社で係争事件の担当をしていた頃、判例を調べたり、いろいろなソースに当たって情報を取得するのも好きだった。

2.LEARNER/学習欲
 まさに、「最初にいくつかの事実に接することでぞくぞく」し、もっと知りたいという切望が湧く。収集心の好奇心から学びたいことを拾ってきて学習に邁進するのか?

3.HARMONY/調和性
 できれば対立構造は避けたい。店で頼んだものと違うものが出てきても、たいていの場合はそのままにする。話の途中でちょっと違うんだけどな、と思っても、大勢に影響がなければことさら取り上げることはしない。波風立てるのは嫌いである。
 ただ、この性向は、幸か不幸かカナダ滞在で行動パターンとしてはずいぶんひっこんだのではないかと思う。なにしろ頼んだものが出てこないのはしょっちゅうだし、ちゃんと主張しないと実現しないお国柄なので。。
 いずれにせよ、ネゴシエーターには向きそうにない。係争事件の窓口担当をするのは止めた方が良さそうだ(苦笑)。

4.INTELLECTION/内省
 これは他に比べていまひとつよくわからない。まあ人と騒ぐよりは一人でいた方が好きだし、こんなブログを書いているくらいだから自分について考える方なんだろう。

5.ACHIEVER/達成欲
 TODOリストの消し込みに快感を覚えるタイプ(笑)。休みの日でも、これとあれとあれができたという実感が欲しいし、そのために、人をせき立てても家事にいそしんでしまう。食後にまず休憩するのが落ち着かない。
 で、学習欲と結びつくと、ゴールの設定になり、いったん目標を設定するとわき目も振らずに頑張るという性向に結びつくのだろう。

 これらの資質を強みとしてキャリアの上でどう生かすかはもう少し考えよう。

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職務経歴書 その3

ところで、当時のB社での特許実務は、主にこんな感じだったと思う。
(1)発明の抽出のための会議などへの参加
(2)アイデア提案書の審査(出願するか否か)
(3)出願案件の特許明細書作成・出願処理(内作又は特許事務所に依頼)
(4)拒絶理由通知への応答
(5)外国出願
(6)自社製品の特許調査
(7)競合他社の特許調査
(8)係争案件対応

弁理士になってから後の実務経験として、私は(3)の内作(自社の特許担当者がで明細書を作る)を主に担当し、数ヶ月たってから(4)を始めたところで退職した。特許担当者としては、おそらく(3)→(4)→(5)→(6)→(2)→(1)→(7)→(8)のような感じで経験を積んでいく。大抵は担当の製品・事業部門を持ってしばらくそこで経験を積むので、一通り経験するには10年程度かかると思われる。私も一通り経験したかったのだが、そこまで待っていたのではずっと夫と別居になってしまうこと、海外経験も捨てがたいと思ったこと、この機会になかなか踏み切れなかった出産ができるのではないかと思ったことにより、要はワークライフバランスを重視してキャリアの中断を選んだ格好である。

カナダには都合5年半滞在した。その間、2子を出産し、英語とフランス語のコースに半年ずつ通い、地元の大学の法学部に願書を出したが正規入学は認められず、Special Studentとして2年通学した。カナダ時代は非常に生活を楽しんだし、充実した時を過ごすことができた。よい思い出となっている。キャリアだけに焦点を当てると、もの足らないところも残念なところもあるのだが。
※Special Studentは、登録できる単位数に上限があり、積み重ねていっても卒業資格とはならないが、通常の学生と同様に試験はあるし、単位も認定される。

1996年5月にカナダに転居、2001年11月に帰国。B社時代に同僚であり、私がカナダにいる間に独立した弁理士の経営する事務所に入所し、現在に至る。私のキャリア第2期である。

カナダ滞在中も、現事務所から下請仕事をもらったり、帰国時には出所して仕事をさせてもらったりしていた。わりあいコンスタントに仕事をもらっており、帰国の際には正式に勤務する前提になっていたように思う。そんなこともあって、帰国が決まったときも、他に就職先を探す発想はなくて、そのまま勤務先を決めた。

特許事務所の仕事は、事務所によって多少のばらつきがあるのだろうが、大抵こんなところではないか。
(a)新規出願(発明に基づいて出願書類を作成して特許庁に出す)
(b)中間処理
 (出願審査請求→拒絶理由通知→補正書・意見書→拒絶査定(→審判請求))
                               →特許査定
(c)外国出願
(d)侵害訴訟代理・補佐
(e)特許調査
(f)特許等に関連する相談

会社の中での特許業務に比べ、特許事務所の業務範囲は明らかに狭い。ほとんどが権利化業務である(a)と(b)、その延長である(c)に特化している。事務所入所後の私の業務範囲は、8割方が(a)であり、1割程度、しかも最近発生しだした(b)、忘れた頃にやってくる契約などの(f)というところ。ブランクもあり、経験も少ない私としては、がんがん(a)をこなして、自分で担当した案件が審査に係れば(b)をやり、その経験がまた(a)にフィードバックされるという特許事務所の技術担当としては至極まっとうなルートである。

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職務経歴書 その2

当初振られた以下の2つの業務からどう発展していったか。
A.締結済の特許ライセンス契約に基づく実施料(ロイヤルティ)の集計・報告・支払
B.海外との特許係争事件関連の英文通信

(技術法務の担当業務範囲)
(1)知財のライセンス契約作成・審査・実施
(2)海外子会社との技術援助契約の管理
(3)知財の係争事件の窓口
(4)技術や知財を含む各種契約の作成・審査


業務Aは、契約に従った実施の業務なので、疑問点が出てくれば、当然契約書に帰ることになる。契約書に書いてあることがよくわからないので、もっと知識を広げたいと思い、部門内にある書籍を読んだり、新人が恒例で行く契約研修に行ったりした。そして、少しずつ、(1)の契約作成・審査も担当するようになり、その延長で(2)も担当する。

(2)の対象となる海外子会社は、まだ立ち上がって数年のところも多く、日本の本社を経由せずに海外で直接販売するために、下請け扱いにできず、技術援助契約やサブライセンス契約を結んでいた。これらは交渉すべき相手が身内なので、その点では気楽なものだったが、管理項目としてはわりあい煩雑で作業量が多かった。そして、海外生産の比率は増加する一方で、日本の空洞化傾向が進むため、いかにして本社にお金を落とすか(子会社に投資した分を回収するか)が大きな課題となっていく。

さて、(1)から(2)へ担当業務を広げていたが、なかなか(4)を担当することがない。(4)の担当は、法学部卒の2年先輩と1年後輩がやっていた。そこで、「どうも法律的素養が足らないようだ」と思って大学の通信教育で法学部を受講したりした(3年かけて法学士取得)。実際に法学部を出ていないから担当させてもらえなかったのかどうかは不明だが、自分としては、他の部門が窓口になっている契約案件に口を出せるほど法律の知識や法務担当としての常識に自信がもてなかったので、やっぱり法学部を出た方がいいかと思いこんだような気がする。また、ただの独学や研修だけにとどまらず、法学部の卒業を目指したのは、どうせ勉強するなら明確なゴールがあった方がやりやすいと思ったからである。ちなみに「勉強するなら明確なゴールがあった方が」という傾向はかなり強く、それが下で述べる弁理士資格の取得の場合にも大きな理由となっていると思う。

卒業の直接的な効果というよりは経験量の積み重ねのような気がするが、いずれにしても、数年して(4)も担当するようになった。

業務Bでは、係争事件の対象として、なんらかの知的財産(多くの場合は特許権)が存在する。この権利と自社の製品との関係をどう捉えるかが係争に発展しているわけだ。となると、業務Bをやるからには、知的財産制度についての理解が不可欠である。もちろん特許部門であるから、そのあたりに特許公報はごまんと散らかっているし、日々出願がなされ、発明の抽出やらアイデア提案やら、他社特許の調査やらが日常業務として行なわれているわけだが、なにしろ隣のグループでやられていることで、あまり内容を把握できていなかった。その気になって聞けば教えてくれただろうし、理解できたと思うが、そこまでしなかった。係争対象の特許公報やら、ライセンス契約の対象特許の公報やら読んでみたが、正直さっぱり分からない。なにしろ私は筋金入りの?文系で、共通一次試験以来数学や理科と縁が切れて非常に喜んだ口なのだ。何の因果でこんな仕事になったんだかとぼやきつつ、とりあえず、法制度の方をしっかり理解する方が早道かと思い始める。

また、部門内で発明の権利化、特許調査などのいわゆる特許実務をやっている担当者は、皆技術者(かつ男性ばかり)であり、「文系の女の子にはできないだろう」という空気があった。さらに、当時のB社特許部は、弁理士受験生の数も多く、合格者も何人も輩出しており、受験を奨励まではしないけれども容認する雰囲気があった。

ということで、(i)知的財産制度を体系的に理解するため、そして、「勉強するなら明確なゴールがあった方が」やり甲斐があるし、(ii)特許実務を経験するためのハードルを下げる(資格という箔をつければ、上司や周りは反対しにくいだろう)効果もありそうだ、ということで、弁理士受験を決意する。今から思うと、別に弁理士でなくて弁護士でも良さそうだが、当時は自分の仕事の幅を広げることしか考えていなかったので、弁護士っていうのは世界が違いすぎてあまり想像がつかなかったものと思われる(会社を辞める気はなかったし)。そして、ゴールが決まるとエネルギーが湧くため、受験時代は仕事はまあそこそこに、前年合格した同僚にいろいろノウハウを教えてもらい、受験勉強に邁進した。で、本格的に合格を目指した年に思いがけず合格、弁理士会の研修に行くとともに、当初の思惑通り「弁理士になったからには実務経験を積みたい」と主張して、当初は技術法務と掛け持ちで、半年後には課を異動して、特許実務をすることになる。

振り返ってみると、弁理士受験当時は、体系的に制度を理解したい、特許実務に裏付けされたライセンス担当になりたい、という希望が強く、反面、技術法務での担当業務には飽きてきていたように思う。(3)の係争事件窓口は、あいかわらず上司の補助ではあったが、調査をしたり、方針を考えたりすることもあり、徐々に担当らしくはなっていた。(4)の担当も増えては来ていた。だが、もう一つ段階を上に進める(上司の仕事を主担当として行なう)ための決め手に欠け、(2)の子会社管理については、ほとんどが経営・事業事項で、法務の観点から考えれることは少なかったため、打つ手を考えつかない状態だった。反省としては、もっと経営的視点を学ぶとか、事業部門で色々人から話を聞いて考えるとかすればよかったのだろうが、当時の私にはそういう発想が全くなかった。テーマに興味が湧かなかったらしい。

そして、1994年秋に弁理士合格&登録、特許実務見習いを1年した頃に夫に海外転勤が持ち上がり、当初はもう少し実務経験を積みたい思いが強くて別居していたが、半年ほどで考えを変え、退職して渡加することになる。

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